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ご挨拶

東日本大震災が起こり、被災された人々の場面の報道を愕きと畏れの入り混じった感覚で見ていました。文明の脆さを目の当たりにして、祈ることしか出来ないものがあり、その体験は、今回の青梅アート・ジャム展のテーマとして掲げた「森から響く祈りと暮らし」のワークショップ、作品展示の方法と重なるものになりました。畏れ敬う事の大事さを表現しそれらを感じて戴ければ幸甚です。また施設や支援してくださった方々に御礼申し上げます。

青梅アート・ジャム代表
伊藤 光治郎


青梅で始まったアート・ジャムも今年で 4 回目となりました。回を重ね、方向性の決まってきたアート・ジャムはさらに新たな展開を迎えようとしています。
開催会期の関係上、報告書に掲載できない活動があり、ここでそのことについて少し触れてみたいと思います。
昨年 7 月、カナダに於いて「アート・ジャム」と銘を打った展覧会を行ったカナダの画廊にて、引き続き今年 10 月 14 日から 27日まで青梅アート・ジャム参加作家の中の若手 2 名が展覧会を開催することになりました。このパイプをさらに大きく長く育てていくことも、アート・ジャムの活動の新しい側面の一つになっていくことを期待しています。
また、東日本大震災の支援の為、青梅アート・ジャムと NPO 円座が中心となり 7 月 1 日から 7 日まで開催された義援展には、52 名の作家が参加して市立美術館の協力を得て開催され、その収益の全額を石巻市へ芸術文化に使用目的を限定して寄付いたしました。
アート・ジャムは市民と作家の更なる形を求めつつ動き続けます。
更なるご支援を賜りますようにお願い致します。

特定非営利活動法人
文化交流機構「円座」 理事長
杉本 洋


記録誌 [PDF|6MB]

開催期間

2011年6月4日 (土)~26日 (日)

参加作家

伊藤 光治郎, 塩野 圭子, 田島 環, 杉本 洋, 鈴木 寿一, ソムヨット・スーパーポーンヘミン, 塚本 いとく, 中所 宜夫, 宮下 仁志, 阿部 静, 塚本 暁宣, 荒井 姿水, 児玉 そよぎ, 山口 英子, 山口 幹也, 池田 菜摘, 鈴木 ひろみ, 出羽 未典, 出羽 由紘, 長倉 陽一, 野崎 愛由, 菅 彩乃, 光の家療育センター入所者

活動内容

オープニングレセプション

吉川英治記念館
6/4(土)

パネルトーク 「森から響く祈りと暮らし」

吉川英治記念館
6/5(日)

子供たちのためのワークショップ

煉瓦堂 朱とんぼ 6/12(日)

祈りの形を作ろう
山口 幹也
樹と竹で筆を作って絵を描こう
杉本 洋
森から生まれた日本の伝統模様を切り抜く
塩野 圭子
お供えの器を作る
鈴木 寿一
“祈りの言葉” を書く
山口 英子
みんなでつくってゆく自由表現アートワークショップ
塚本 いとく
タイの祈りの形を作ろう
ソムヨット・スーパーポーンヘミン

神様を彫ろう

伊藤 光治郎
武蔵御嶽神社
6/6(月)・7(火)

小学校 de ワークショップ

青梅市立霞台小学校
6/13(月)

山の神様を描く

杉本 洋
武蔵御嶽神社
6/15(水)・16(木)

古民家を描こう

杉本 洋
釜の淵公園 宮崎家住宅
6/19(日)・26(日)

法螺貝のワークショップ

宮下 仁志
武蔵御嶽神社
6/26(日)

壁芝居公演

武蔵御嶽神社
6/25(土)

能楽らいぶ「平家物語 そして始まり」

吉川英治記念館
6/25(土)
中所宜夫 (能楽) 荒井姿水(薩摩琵琶)

塩野圭子・ソムヨットと参加作家による作品展示

吉川英治記念館
6/4(土) ~26(日)

“光の家” 利用者と参加作家による作品展示

ゆずの里勝仙閣
6/4(土) ~26(日)

青梅アート・ジャム参加作家による作品展示

青梅市立美術館
6/4(土) ~26(日)