アートを通して文化を共に考える場が創出されることを願って
日本文化の継承のために
日本の文化は、自然・生活・郷土と密接なかかわりのなかで育まれてきました。21世紀を迎えた現在、それらの環境・様式・意識の変化は著しく、日本文化は衰退か発展かの岐路にたたされています。今やらなければならないことは何か、やっておかなければならないことは何か。日本文化の継承と発展のために直面している課題は、こと創作者だけに課せられたものではなく、文化を受容する社会全体でも取り組まなければならない課題なのではないでしょうか。
世界に向けて日本文化を発信する拠点形成
私たち青梅アート・ジャム実行委員会およびNP0円座は、芸術の分野が文化の一翼を担っているとの自負と責任を自覚し、表現を通しての日本文化の再認識と裾野の拡大をこころざすものであります。ここに集った作家は、創作・表現の分野はそれぞれ異にするものの、自然・生活・郷土の恵みが、創作の原点にあることを共有し、多くの人々と共に文化の原点を見つめてゆきたいと考えます。また同時に、日本文化が多種多様な文化との交流によって発展をとげてきたことに思いを馳せたとき、広く世界へ向かって日本文化を発信する使命をも自覚しなければなりません。積極的に国際交流の場へ出向き、さらなる交流を深めることによって日本文化は世界と結んでゆける、新しい姿を確立してゆくものと考えます。
ジャンルや世代を越え、交流が生まれる住民参加型のアートイベント
「青梅アート・ジャム」は、自然豊かな創作環境を求めて集結した作家・表現者が中心となって、青梅市内で同時多発的に展開するアート展です。この催しでは、一方的な展示や公演とは一線を画し、あらゆる年齢層の人々が参加できる、参加型のアート展を目指してまいります。作家の創作現場で直に交流してもらう公開制作、作品制作に挑戦してもらうワークショップ、作品解説や質疑応答を盛り込んだギャラリートーク、講演などを開催し、多くの人々に芸術と触れ合っていただくことを目的としています。芸術が身近になることは、豊かな心を希求する感性を覚醒し、日本文化の継承と発展を生み出す新たな力となります。ひいてはそれは、新しい表現者を育て、芸術を受容する人々の裾野を広げてゆくことにつながってゆくものと確信いたします。
開催期間
2008年4月1日 (火)~18日 (日)
参加作家
伊藤 光治郎(木彫), 井上 厚 (木版画), 海野 次郎(日本画), 江見 高志(彫刻), 塩野 圭子(型絵染), 塩野 麻理(彫刻), ジミー・ライト(絵画) , ジョン・マーストン (木彫), 杉本 洋 (日本画) , 鈴木 寿一 (陶芸), 十時 啓悦(木漆工芸), 野口 裕史 (鍛金), 野口 洋子(漆芸), 宮岡 麻衣子(陶芸) , 八杉 真由美(ジュエリー), 山口 英子(書), ルーク・マーストン (木彫), ロバート・エイモス(絵画)活動内容
2008 青梅アート・ジャム展
4月1日〜4月18日
青梅市立美術館
「太平洋にかかる橋」展
4月2日~5月15日
カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー
参加作家
ロバート・エーモス/絵画 ROBERT AMOS/ Painting
ジミー・ライト/絵画 JIMMY WRIGHT/Painting
ルーク・マーストン/木彫 LUKE MARSTON/ Wood Carving
ジョン・マーストン/木彫 JOHN MARSTON/ Wood Carving
伊藤 光治郎/木彫 ITO KOJIRO / Wooden Sculpture
杉本 洋/日本画 SUGIMOTO HIROSHI/ Japanese Style Painting
「英語でアート」友達の顔を描こう
4月5日
梅郷3丁目会館
わくわくどきどきワークショップ
4月6日
煉瓦堂 赤とんぼ
若き芸術家のための「英語でアート」
4月7日
Dining & Gallery 南蔵
講演会 「コーストセイリッシュの アート:その起源と未来」
4月9日
カナダ大使館 オスカーピーターソンシアター
子どもたちの明日に 「イーグルダンスを描こう」
4月10日
青梅市立霞台小学校